探偵事務所や興信所が行う人探し調査の内容や料金について
探偵事務所や興信所は、対象者が残した私物やSNSアカウントなどを手がかりとし、様々な形で人探し調査を行います。相手の名前が不明な場合でも人探し調査を依頼することが可能です。
連絡が取れなくなってしまった知人を探したい、住所や連絡先を知らない思い出の人を見つけたい、そんな願いを叶える方法の一つが探偵事務所による人探しや所在調査です。プロの探偵が、独自の情報網を駆使して対象を見つけ出し、住所や連絡先などを調べてくれます。
本当に探偵は人を探し出せるのか、と疑問に思う方もいるでしょう。人探し調査の内容や、自分自身で調べる方法などについて、具体的に見ていきましょう。"
探偵や興信所が取り扱っている人探し調査のケース

行方不明者になっているなら探偵を頼らずとも、警察に調べてもらうことができるのでは、と考える方もいるでしょう。警察が対応してくれるケースは、事件性などがある場合に限られています。
行方不明になったのが未成年であったり、高齢者など何らかのトラブルに巻き込まれた可能性があるケースについては、警察に捜索してもらう形になるかもしれません。しかし連絡が取れなくなってしまった相手が成人している人物である場合、警察が対応してくれる可能性は低くなります。本人の意志によって連絡が取れなくなっている、といったことが考えられるためです。
探偵や興信所が取り扱う人探し調査は、そうした警察による捜索が期待できないケースとなります。成人した人物が家出をして戻ってこない、あるいは知人が引っ越しをした後連絡が取れなくなった、などの事例が考えられるでしょう。探偵事務所や興信所は、事件性がなく捜索対象とならない様々なケースの人探し調査について、幅広く依頼を受け付けています。
人探しや所在調査の具体的な調査方法
探偵の人探し調査では、対象となる人が残した私物や、SNSの確認などが行われます。対象者が自宅から急にいなくなったという場合、どのような私物が残っているかによって、状況をある程度推測することができるでしょう。印鑑や通帳、財布やスマートフォンといった私物がすべて持ち出されているという場合、本人の意志による家出だという可能性が高まるでしょう。
対象者がSNSを利用していた場合、そこに残されている内容も重要な手がかりとなります。SNSアカウントのつながりを調べれば、対象者の友人や知人を見つけ出すことが可能です。
様々な手がかりを得た後には、聞き込み調査などが行われます。SNSなどから見つけ出した友人や知人に連絡をとり、対象者の行方に関する情報を集めるのです。
大手の探偵事務所や興信所は独自の情報網を持っており、それを利用して人探しを行うこともあります。小さな手がかりを集め、さらに聞き込みや張り込みなども行って、有力な情報を収集していくのです。
名前が不明な場合でも探偵に依頼はできるのか

探したい相手の名前がわからない、そんな場合でも人探し調査は可能でしょうか。事故の際に助けてくれた人にお礼をいいたいが連絡先も名前も知らない、そういった場合に探偵事務所を頼る人もいます。氏名が不明な場合の人探し調査は、かなり難易度が高いといえるかもしれません。しかし不可能ではなく、実際に調査によって対象が見つかったケースもあるといいます。
名前が不明な場合、その人に会った場所や時間帯、一緒にいた人物などから調査網を広げていく形になるでしょう。またその人の外見の特徴、年齢や性別といった属性も重要な手がかりとなります。
名前がわからない場合の人探し調査では、早い段階で調査を依頼するかどうかが、成否を分ける重要なポイントとなるようです。人の記憶は時間が経過するほど、薄れて曖昧になっていってしまいます。
氏名が不明な人探しでは、聞き込みによる情報収集が重要となってくるため、時間が経つほど不利になってしまうのです。記憶が明確なうちに、調査を依頼することが大切だといえます。
人探しを探偵事務所に依頼した場合の費用相場
探偵事務所に人探しを依頼した場合、具体的にはどの程度の費用がかかるのでしょうか。一般的に、探偵への依頼には着手金と成功報酬が必要となります。
調査をスタートする前に支払う料金が着手金であり、調査が成功に終わった場合に支払うのが成功報酬です。成功報酬が発生するかどうかは、何を持って成功とするか、という条件により異なります。この条件については、依頼をして契約をする際に、具体的に取り決める形になります。
調査金や成功報酬の金額は、依頼の内容や調査の難易度により異なるのが一般的です。難易度がさほど高くない調査の場合、着手金は10万円から30万円程度となることが多いかもしれません。難易度が高く、調査が長期間にわたる場合は着手金が50万円を超えることもあります。
成功報酬の金額は、着手金と同程度であることが多い傾向です。人探し調査の難易度はケースによって大きく異なりますので、これらの金額はあくまでも目安となります。具体的な金額の目安を確かめたい場合は、探偵事務所に直接相談をする必要があるでしょう。
興信所に頼らず自分自身で人探しをする方法
探偵事務所に頼るのは抵抗があるため自分自身で見つけたい、という方もいるでしょう。自分自身で人探しをするなら、まずは対象者と共通の知り合いに、相談をするのが良いといえます。
家出などの場合は、知り合いに聞いて回るだけでも行き先の手がかりが得られるかもしれません。相手の名前がわかっているのなら、インターネット上で検索をしてみるのも一つの手です。実名登録のSNSアカウントを持っている場合、そちらから連絡が取れる可能性があります。
ただしインターネット上の検索で人探しをする場合、同姓同名の別人である可能性もありますので、注意が必要です。連絡をする際には同姓同名の他人である可能性も考慮して、まずは丁寧に事情を説明しましょう。
不動産登記簿やドメイン登録情報、商業登記簿といった公開情報から、対象者を探すといった方法もあります。しかし公開情報のデータは非常に大量なため、そこから特定の個人を見つけ出すのは至難の業です。またその相手の情報が必ず見つかるとは限りません。自分自身で人探しの調査をするのは、かなり難しいことだといえます。
探偵事務所や興信所を選ぶ際のチェックポイント
人探しや行方調査の依頼に対応している探偵事務所や興信所は、多数あります。実際に依頼をするなら、しっかりと見極めて信頼性の高いところを選びたいものです。
探偵事務所を比較する際に注目したいポイントの一つとして、実績があげられるでしょう。人探し調査について長年の実績がある、過去に取り扱ってきた依頼の件数が多い、そんな探偵事務所なら信頼性が高いといえます。
調査料金について明確に提示してくれるかどうか、というのも重要なポイントです。調査費用と成功報酬以外にも様々な追加費用がある、というような料金システムだと、トータルでどの程度のお金が必要となるのか事前に把握することが難しくなります。明確に料金システムを提示しており、調査費用の目安をきちんと教えてくれる、そんな探偵事務所を選ぶと安心でしょう。
探偵事務所や興信所の中には、初回相談を無料としているところも多くあります。無料相談なら、調査にどのくらいの期間がかかるのか、費用はどれくらいかといったことを、気軽に確認することが可能です。
まとめ

行方がわからない、連絡が取れない相手を自分自身で見つけ出すのは、かなり困難だといえます。あれこれと手を尽くしても手がかりが得られず、無駄足となってしまうかもしれません。幅広い情報網と調査スキルを持つプロの探偵に依頼をすれば、より確実に対象者を見つけ出すことができるでしょう。どうしても見つけたい相手がいるなら、プロに相談をすることを検討してみましょう。